「デュピクセントって実際どうなの?」
「費用が高いって聞くけど、いくらかかる?」
「副作用は大丈夫?」
そんな疑問を持っている方へ。
僕は2024年11月からデュピクセント治療を始め、1年以上継続しています。
結論から言うと、人生が変わりました。
32年間アトピーと闘ってきた僕が、デュピクセントを使ってみて感じた効果・費用・副作用のすべてを、包み隠さずお話しします。
(僕のアトピー遍歴はこちらの記事で詳しく書いています)
デュピクセントとは?
デュピクセント(一般名:デュピルマブ)は、アトピー性皮膚炎の治療に使われる生物学的製剤(バイオ医薬品)です。
従来のステロイド外用薬とは異なり、免疫の過剰反応を抑えることでアトピーの症状を改善します。
2018年に日本で承認され、中等症〜重症のアトピー患者に処方されています。
治療を始めたきっかけ
僕がデュピクセントを知ったきっかけは、弟でした。
実は弟もアトピーを持っていて、弟がデュピクセントの治療を始めたと聞いたのが最初です。
正直、最初は治療費が高いことがネックで踏み出せませんでした。
でも、実際に弟の肌の調子が良くなるのを見て、「やってみようかな」という気持ちになりました。
ちなみに弟は、デュピクセントを始めてから本当にアトピーが寛解。
3ヶ月に1本、4ヶ月に1本と注射を打つ回数も減り、今ではデュピクセントは打っておらず、保湿剤のみで生活できているようです。
(羨ましい限りですw)
病院の探し方
デュピクセントはどの皮膚科でも処方してもらえるわけではありません。
僕は「住んでいる地域名 + デュピクセント + 皮膚科」で検索して、自分で病院を探しました。
幸い、家から15分くらいの場所に対応している病院があったので、そこまで通院の負担はありません。
ただ、地方の方はデュピクセントを処方してくれる病院が近くにない可能性もあります。
事前に調べてから受診することをおすすめします。
デュピクセントの使い方

投与スケジュール
僕の場合、投与の流れは以下の通りでした。
| 回数 | 場所 | 本数 |
|---|---|---|
| 初回 | 病院 | 2本 |
| 2週間後 | 病院 | 1本 |
| 以降(2週に1回) | 自宅 | 1本 |
4本目以降は自宅で自己注射です。
1回の診察で6本(3ヶ月分)を処方してもらっています。
注射の打ち方
- 保存方法: 冷蔵庫で保管(冷凍はNG)
- 打つ前の準備: 45分前に冷蔵庫から出して常温に戻す
- 注射の種類: 僕の場合は300mgのペンタイプ(人によっては200mgペンやシリンジもあるようです)
- 打つ場所: お腹(へその左右交互)。へそから5cm以上離れた位置に打つ
- 打った後: 医療廃棄物として専用の廃棄袋に入れ、次の診察時に病院へ持参して処分してもらう

詳しい使用方法はデュピクセント公式サイトにも記載されています。
正直、注射は痛い
打つ前は毎回「よし、打つぞ…」と気合を入れてから打っています。
打っている間はずっとお腹に力が入っていますw
でも、これのおかげで今の生活が楽になっている実感があるので、頑張って続けています。
費用について【超重要】
デュピクセント治療で一番気になるのは費用だと思います。
正直、高いです。でも、制度をうまく使えば負担を抑えられます。
基本の薬価
デュピクセント6本(3ヶ月分)の薬価は、3割負担で約11万円です。
「え、高すぎ…」と思いますよね。僕も最初はそう思いました。
高額療養費制度を使う
日本には高額療養費制度があります。
1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合、超えた分が還付される制度です。
上限額は年収によって異なります。
僕の場合、高額療養費制度が適用され、約11万円の支払いが実質8万円程度まで軽減されました。
最近はマイナンバーを保険証として提示すると、支払い時点で高額療養費が反映されるようになっています。
以前は一度11万円を支払ってから、後日3万円程度が還付される流れでした。
高額療養費制度の詳細は厚生労働省のサイトをご確認ください。
「多数回該当」でさらに負担が下がる
ここが重要です。
高額療養費に該当する支払いが過去12ヶ月で4回発生すると、4回目以降の自己負担額がさらに引き下げられます。
これを「多数回該当」といいます。
僕の場合、多数回該当が適用されてから、実質的な自己負担は44,400円(3ヶ月分)になりました。
費用まとめ
費用の軽減ステップ(僕の場合)
① 高額療養費適用(最初から) → 約8万円/3ヶ月
↓
② 多数回該当(過去12ヶ月で4回目以降) → 44,400円/3ヶ月
※上記の金額は僕の年収の場合です。高額療養費の上限額や多数回該当の金額は、年収によって異なります。ご自身の上限額は厚生労働省のサイトや加入している健康保険組合にご確認ください。
※3割負担で一時的に約11万円を支払う場合もありますが、高額療養費の申請で還付されるため、実質的な自己負担は最初から約8万円です。
| 状況 | 3ヶ月分の実質負担 | 年間費用 |
|---|---|---|
| 高額療養費適用 | 約8万円 | 約32万円 |
| 多数回該当適用後 | 約44,400円 | 約17.8万円 |
多数回該当になるまでは正直キツイですが、4回目以降はかなり楽になります。
注意点:初月は出費が多い
初回診療の月は、タイミングによっては病院で打つ分3本+自宅で打つ分6本=合計9本分の費用が必要になる場合があります。
ただし、高額療養費制度を使えば上限額までが自己負担となるので、最終的には還付されます。
確定申告で医療費控除も忘れずに
年間の医療費が10万円を超えると、確定申告で医療費控除が受けられます。
デュピクセント治療をしていると確実に超えるので、忘れずに申請しましょう。
診察時にマイナンバー保険証を提示していれば、医療費のデータが自動的に蓄積されるので、確定申告時にそのデータを活用するのが一番手っ取り早いです。一応、レシートも保管しておくと安心です。
今後の懸念:高額療養費の上限引き上げ
最近、高額療養費の上限額を引き上げる動きが出ています。
もし予定通り引き上げが実施された場合、デュピクセント治療の負担が増える可能性があります。
この点については、別記事で詳しくまとめる予定です。
効果について

1ヶ月で効果を実感
僕の場合、デュピクセントを打ち始めて1ヶ月後に明らかな効果を感じました。
- 体の痒みが明らかに減った
- 赤みが引いた
- アトピー特有の肌のゴワつきが減った
ずっとステロイドを使ってきて、脱ステ時のリバウンドも経験していた僕は、最初はステロイドとデュピクセントを併用したいと先生に伝えていました。
でも、1ヶ月後には自分から先生に「ステロイドはやめて、保湿剤とデュピクセントのみで治療したい」と言ったほどでした。
Before / After
| 項目 | Before(治療前) | After(1年後) |
|---|---|---|
| 痒み | 常にどこかが痒い | ほとんど気にならない |
| 肌の赤み | 顔や体に常にある | ほぼなくなった |
| 掻き傷 | 常にどこかにある | ほとんどなくなった |
| 肌の強さ | 薄くて傷つきやすい | 丈夫になった感覚 |
| 睡眠 | 痒くて眠れない夜がある | 痒みで眠れないことは一切なくなった |
| ステロイド | 継続使用 | 完全離脱 |
今はデュピクセントの注射(2週に1回)と、毎日のお風呂上がりにコレクチムとヒルドイドを混合した保湿剤を塗るだけです。
TARC値・IgE値の変化
3記事目でも書きましたが、血液検査の数値も改善しています。
| 検査項目 | 小さい頃 | 現在(デュピクセント治療中) |
|---|---|---|
| TARC値 | 測定不能(振り切り) | 553 |
| IgE値 | 測定不能(振り切り) | 約3,000 |
健常者と比べるとまだ高いですが、「測定不能」から「数値が出る」レベルまで改善しました。
何より、体感として人生で一番肌の状態が良いです。
副作用について
結膜炎(目の痒み)
デュピクセントでよくある副作用として結膜炎があります。
僕の場合は、目が痒くなることはあまり起きていません。
皮膚科の先生には「もし目がどうしても痒くなって辛い場合は眼科を受診してね」と言われました。
その他の副作用
これといった副作用は特にありません。
口唇ヘルペスが出ることはたまにありますが、これはステロイド治療のときからなので、デュピクセント特有の問題というより体質の問題かもしれません。
ヘルペスが出たときには専用の薬を塗るようにしています。
まとめ:デュピクセントは人生を変える可能性がある
32年間アトピーと闘ってきた僕にとって、デュピクセントは人生を変えた治療法でした。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 効果 | ⭐⭐⭐⭐⭐(劇的に改善) |
| 費用 | ⭐(高いけど制度を使えば軽減可能) |
| 副作用 | ⭐⭐⭐⭐(僕はほぼなし) |
| 注射の痛み | ⭐⭐(正直痛いけど慣れる) |
| 総合 | ⭐⭐⭐⭐⭐(やってよかった) |
もちろん、すべての人に同じ効果が出るわけではありません。
費用も決して安くはありません。
でも、もしあなたが中等症〜重症のアトピーで苦しんでいるなら、デュピクセントという選択肢があることを知っておいてほしいです。
まずは皮膚科で相談してみてください。
このブログ「アトピーエンジニアの快適Lifeログ」では、アトピーと向き合いながら生きる情報を発信しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




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